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痛風発作は冷やす?温める?
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痛風発作は一旦、発症してしまうと、
まさに激痛と呼ばれる強烈な痛みと腫れに
見舞われますが・・・

 

さて、この激烈な痛風発作の患部は、
「冷やす」のでしょうか、それとも「温める」のでしょうか。

 

 

 

正解は→
厳密な意味での正解は、ありません。

 

一般的には「冷やす」と考えられています。
痛風の本などにも、そのように書かれています。

 

あと、痛風発作のときは、
お風呂に入るな(湯船で温まること。シャワーなら可)
とかね。

 

これは、つまり、お風呂で温まることで、
体の血行が良くなって、痛風発作の痛みを悪化させる(?)
から、と考えられています。

 

 

こうやって書くと、
痛風発作のときにする行動として
“「冷やす」→善「温める」→悪”のように聞こえてしまいますが、
本当にそうなのでしょうか。

 

 

巷では正解と考えられている「痛風のときは“冷やす”」ですが、
確かに、腫れと痛みは少し緩和します。

 

痛風発作って、関節などの「炎症」ですからね。
炎症は、冷やすのが鉄則。

 

ですが、近視眼的に見ると、
冷やすことがベストの選択ですが、
痛風のときに冷やすとね・・・

 

 

「治りが遅くなる」のです。

 

 

痛風 冷やす 温める

 

 

 

治りが遅くなる?

 

 

 

痛風というのは、高尿酸血症(尿酸値 7.0mg/dl以上)の人が、
一度でも痛風発作を起こしてしまうと、痛風と診断されてしまいます。

 

なんで「尿酸値 7.0mg/dl以上」なのか、
“7.0”という数値に意味はあるのか、というと、
この「尿酸値 7.0mg/dl以上」になると、血液中の尿酸は
溶けなくなってしまうから。

 

溶けなくなった尿酸は、血液に乗って全身を巡り、やがて結晶化。

 

結晶となった尿酸結晶は、手足などの関節などに
沈着しはじめて、長い年月のうちに蓄積し続けて、
痛風発作の原因となります。

 

この尿酸ってのはね。
体温が低いと結晶化しやすいのですよ。

 

手足とか、心臓から遠いところって、比較的、冷たいでしょ。

 

そういうところ、体温の低いところで、
尿酸は析出しやすいのです。

 

ちなみに、体温37度以上になると、
血液中の尿酸は溶けやすくなるのですが、
痛風の人って、低体温気味の人が多いらしいですよ。

 

体温を少しでも上げるには、運動する(特に「歩く」のを推奨)とか
体の筋肉量を増やす、などが効果的ですが、
今回の記事の趣旨と違うので、その話は、また今度。

 

 

 

で・・・
なんの話だったっけ?

 

 

そうそう。
体内の比較的、冷たい箇所に尿酸は結晶化しやすい、という話。

 

ところが、蓄積に蓄積を重ねていると、いつかは
飽和になってしまうのは世の常。

 

溜まりすぎた尿酸結晶は、関節などから欠落し始め、
剥がれた尿酸結晶は、白血球が異物と認識して攻撃開始。

 

その白血球の、剥がれた尿酸結晶を攻撃することに、
あの、痛風発作の激痛の元となる成分が発生するのです。

 

だから、痛い。
あんなに痛い。

 

 

痛風発作は、痛いし、腫れるし、歩けないし (足に出た場合)
何もいいことがない!

 

 

痛風発作 足

 

 

・・・たしかに、その通りですが、痛風発作にも
実は、あまり知られていない「役割」のようなものがあって。

 

 

役割?

 

 

痛風発作は、腫れて痛いですが、
その痛い患部を触ってみると、腫れあがると同時に
熱くなっています。
熱を帯びています。

 

このときの「発熱」で、
その痛い患部の内部に溜まっている尿酸結晶を溶かすのですよ。

 

そして、発熱で溶かして尿酸結晶を小さくしていくのです。

 

で・・
ある程度、発熱で尿酸結晶が溶けて小さくなると、
痛風発作は終息に向かいます。

 

 

風邪をひいたら、咳や鼻水が出て、
なんだか、緑色の膿みたいな変な鼻水が出たりするでしょう?

 

あれは、鼻水の水分と一緒に
体内にあるバイキンとか、不要なものを一緒に体外に
排出しているのです。
体を治すための自然治癒力というか、自然な作用なので。

 

 

同様に、痛風発作も尿酸結晶を溶かすことに関しては、
体のための現象だと、言えなくもないです。

 

このままだと、痛風発作が起こらないと、
尿酸結晶は体内に蓄積する一方ですからね。

 

 

尿酸値が高いのだけど、痛風発作がちっとも
起こらないタイプの人もいるのですが、
そういう人は、自分が尿酸値が高いことの自覚症状はなく
(痛風発作もないので)
気がつかないうちに、どんどん体内に尿酸結晶を
溜め続けてしまいます。

 

で、ある日、関節に瘤(こぶ)が出来ていることに
気がついたり(痛風結節)、皮膚をブチ破って
白いもの(実は、これが尿酸結晶)が出てきたりする場合も
あります。

 

一番、怖いのは腎臓に尿酸結晶がたまり続けて、
腎機能低下を起こしてしまうことなんですけどね。

 

 

 

ええと・・
痛風結節とか腎臓の話は、今回の趣旨とは違うので、また、今度。

 

 

痛風発作が尿酸結晶を溶かす働きもある、という話。

 

 

でね。
ここからが、今日の話。

 

「痛風発作は冷やす?温める?」という件ですが、
痛風が起こっているのに冷やしてしまうと、
せっかく、痛風発作の発熱で体内の尿酸結晶を溶かしてしまおう、
としているときに、まるで
「水をぶっ掛ける」ようなことになるのですよ。

 

公園で落ち葉を集めて焚き火をして、焼き芋を焼こうとしているのに、
突然の、バケツで水をぶちまけた!

 

さあ、どうなる?

 

 

通風 炎症

 

 

→ 芋は、生焼け・・・です。

 

だって、水で冷やしちまったんですから。

 

 

痛風のとき、「冷やす」ことは
炎症を緩和して、痛みや腫れを和らげてくれます。

 

冷湿布(経皮吸収型鎮痛消炎剤)なども同様ですね。
鎮痛消炎効果があるので、痛みを緩和してくれます。
ありがたいです。

 

 

ですが、これらの「冷やす」ことで、
痛風発作の発熱で尿酸結晶を溶かそう、とする働きと
相反する行為なのですから、尿酸結晶は中々、溶けません。
なかなか小さくなってきません。
せっかくの発熱を冷やしてしまうのですから。

 

だから、結果として、痛風のとき冷やすと、
「痛風発作の回復が長引く」ということになります。

 

 

同様に、痛風のときは
「安静にしておく」というのがセオリーですが、
実は、歩いたほうが、歩き回って血流を良くした方が、
白血球の活動を活発化させるので、比較的、
痛風発作は早く回復します。

 

ですが、痛風で痛いときに歩き回ると、
血行が良くなってしまい、痛みも倍増するかもしれません。

 

だから、安静にしていろ、と言われるのです。
風呂も入るな、と言われるのです。
痛風なら冷やせ、と言われるのです。

 

そして、それは、ある意味、正しいです。

 

痛みを緩和する、という意味ではね。

 

でも、痛風を早く回復させる、という意味では
逆行した作用になってしまう、ということ。

 

 

どっちが良いのか、自分で決めれば良いだけのことで、
私には わかりませんが・・・

 

 

 

え?
オマエは、どうしてるんだ、って?

 

 

 

私の場合は、痛風の極期
(痛風発作のピークのこと。通常、痛風発症から4〜5日目までが一番痛い)
までは「冷やし」ます。

 

だって、痛いですもの。

 

で、その、一番痛い時期を過ぎたら、
まだ痛くても、なるべく「冷やす」ことは控えて、
今度は「温める」方に転向します。

 

それが正しいのか どうかは わかりませんが。

 

(病院に行けば、たぶん、そんなことは するな、と言われるでしょう。
なぜなら、病院は「西洋医学」だから。
薬で治療する学問だから。
この「歩く」とか「温める」とか「血流を良くする」とか、
そういうのは「東洋医学」の考えだから。
西洋医学の病院は、東洋医学を認めていないので)

 

 

 

私の場合は、痛風発作が出たら、そのように しています。

 

正しいとか、マチガイとか、どう思うかは、人それぞれですが、
どうするかは、自分が決めれば良いだけのことです。