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痛風発作 足を上げる
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痛風発作が起こると「足を上げると良い」
などと言われますが、それは“寝るとき”の話。

 

ただでさえ、激痛の痛風発作ですから、
そんな足が痛いときに、キックボクシングのように
足を頭上まで蹴り上げたところで、痛いだけ、です。

 

そういう意味じゃありません。

 

痛風発作がいったん発症してしまうと、
往々にして、眠れないくらい痛いときがあるので。

 

そんなとき、少しでも痛みを緩和する方法はないのか。
なんとか、痛いにしろ、眠れる方法はないのか。
もう少し、この痛み、マシにならんのか、と。

 

そんなとき、苦肉の策のように編み出された(?)
のが、寝るときに「足をあげる」というものです。

 

具体的に、どうやるのか。

通風 足を上げる

 

 

眠るとき、ベッドの人も布団の人も、足元に座布団(布団でも何でも可)
を敷いて、足が心臓よりも高い位置になるようにするのです。

 

あ、足が痛い、という前提の話ね。
痛風発作だから、といって足が痛いとは限りませんので。

 

 

なんで、こんなことをするのか。

 

 

人間の体の中には血液が流れていて、
立っていても座っていても寝ていても、血液は全身を巡ってくれます。

 

たとえば、川は上流から下流へと、
高い位置から低い位置には流れやすいですが、
っていうか、低い位置から高い位置へと流れに逆らって水が
流れたりはしませんが、人間の血液は違うんです。

 

人間の血液は、心臓がポンプの働きで
酸素と栄養分を血液に乗せて、全身の隅々の細胞まで
送り届けるのですが、その際、老廃物を受け取って戻ってきます。

 

ところが、心臓の働きは一方通行で、
送り届けることはしてくれても、血液を呼び戻す機能は
ないのですよ。

 

じゃあ、どうやって心臓へと血液が戻ってくるのか、
というと、「筋肉運動」なんです。
あと、自律神経の働き、とか。

 

筋肉は動かすと発熱するので、そのときの発熱で
筋肉中にたくさんある毛細血管の血液があたためられて、
心臓へと血液が送り返されるのです。

 

 

あれ?
何の話か、わかんなくなってきた?

 

 

たとえば、
手の甲に血管が見えている人がいるでしょう?
血管が太いのか、表皮が薄いんだか、よくわかりませんが。

 

その手の甲の血管が太い人が、
だらん、と手を下に下げると、ほんの数秒で
手の甲から血管が浮き出て見えるんです。

 

で、続けざまに手を天に突き出すようにすると、
不思議なことに、ほんの数秒で血管が見えなくなるのです。

 

で、また、手を下げると、ふたたび、血管が す〜っ、と消える。

 

つまりね。
心臓より、上か下か、なんです。

 

 

痛風発作で足が痛くて、眠れないとき、
心臓より高い位置まで、足を放り上げるようにして眠ると
少しは痛みがマシになりますよ、という話。

 

でも、はっきり言って、
痛みがマシ、といっても、気休め程度です。

 

もともと、痛風発作というのは激烈なものです。
そんな、足をあげたくらいで
激痛が治まったら苦労はしません。

 

でも、少しでも緩和して欲しいですからね。
眠れないと、次の日、しんどいですし。

 

 

で、足を上げて寝ると、足先への血流が悪くなるのです。
つまり、あまり血液が潤沢に届かない。

 

血液中には「白血球」が含まれていて、
痛風発作中は特に活性化しているんです。

 

この白血球が、溜まりすぎた尿酸結晶が剥がれ落ちた破片を
攻撃するからこそ、痛風発作の、あの激痛が起こるわけで。

 

じゃあ、白血球を痛い患部に あまり届かないようにしてやれば、
多少は痛風発作の激痛もマシになるんじゃないか、
というのが、この「足をあげて寝ましょう」作戦なわけです。

 

 

ただしね。
実際に、やってみるとわかりますが、
足というのは、左右のバランスというのがあるので、
「痛い足“だけ”をあげて高くして」寝ると、
なぜか、痛い足が寝ているうちにズリ落ちて、
そのときの衝撃で悲鳴をあげることになります。

 

で、対策として
痛い足と一緒に痛くない足も高くして寝ると、
比較的、足が下にズリ落ちにくいです。

 

試してみてください。

 

 

でも、あまり過度の期待は しないでくださいね。

 

少しマシかな、という程度ですから。