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尿酸値 汗
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夏場は暑くて、じっとしていても流れるような汗が出てしまいます。

 

あるいは、夏じゃなくても、サウナとかね。
じゃんじゃん、汗が出てしまいます。

で。
大量の汗をかき続けると、尿酸値が上がります。

 

汗で・・尿酸値が上がる?

 

 

 

なんでか。

 

 

痛風 水

 

 

主な理由は、二つ。

●人間の体には、大量の体液があって、
多くの汗をかき続けることで、一時的に
血液中の水分が減少気味になって
血中尿酸濃度が上がります。

 

●汗を多くかき続けることで、尿の回数が減ります。
汗で水分が出てしまうので。
尿の回数が減ると、尿に溶けて一緒に排泄される、
尿酸の排せつ量も減るので、血液中の尿酸の濃度が
高くなってしまい、尿酸値が上がります。

 

で・・・
これらの理由で、尿酸値が一時的に上昇するのですが、
尿酸値が上がったから痛風発作が出た、というわけですが、
どちらかというと「尿酸値が上がったから」というよりも、
「尿酸値が急変したことが痛風発作の引き金になった」
という感じ。

 

 

尿酸値が高いということは、
血液中の尿酸が溶けなくなってしまい、
結晶化して、体内に沈着してしまうわけですが、
だからといって、即、痛風発作が起こるわけでもないです。

 

体内の関節に、尿酸結晶が蓄積しているからこそ、
痛風発作の原因になるわけですが、
尿酸値は急に高くなっても起こりやすくなりますし、
尿酸値が急に下がっても発症しやすくなります。

 

ほら、フェブリク錠などの尿酸値を下げる薬でも
飲み始めて、最初の2ヶ月〜半年くらいは
痛風発作が頻発するケースが多いと言うでしょ。

 

あれは、尿酸値が急に下がってしまったから。

 

だから、少しでも尿酸値が急激に下がり過ぎないように、
「フェブリク錠 10mg→フェブリク錠 20mg→フェブリク錠 40mg」
と、少しずつ段階的に増加させていくのですが、
それは、また別の話ですので、また今度。

 

 

 

で、汗の話の続き。

 

よく、痛風(高尿酸血症)の人は、
「水をたっぷり飲みましょう」って言うでしょ。

 

1日2リットル飲め、とか。

 

 

2リットルとか、簡単に言ってくれますが、
結構な量ですよ、2リットルといえば。

 

 

あれは、大量の水を飲ませることで、
たくさんの汗をかかせるためではなくて、
“1日の尿量を確保する”ため。

 

 

尿酸は「水に溶けにくい」という困った性質があるので、
血液も水の一種ですから、血液にも尿酸は溶けにくいのです。

 

目安になるのは、やはり尿酸値で、
「尿酸値 7.0mg/dl以上」になってしまうと、
もう、尿酸は血液に溶けなくなってしまい、結晶化してしまいます。

 

だから、この「尿酸値 7.0mg/dl」以上なのか、以下なのかを
目安にして、高尿酸血症(痛風)かどうかが判断されるわけで。

 

 

それから、尿酸は大半が尿と一緒に排せつされるのですが、
「汗からは尿酸は排泄されない」のですよ。

 

完全にゼロじゃないかもしれませんが、
汗から尿酸が排出される割合は、ほぼゼロです。

 

大半が尿。
そして、残りは少しですが、便と一緒に。

 

これが尿酸の、体外への排出手段。

 

 

だから、汗をたくさんかいても、
尿酸は(汗と一緒に)排泄されないのですよ。

 

汗からも尿酸が排出されるのでしたら、嬉しいのですけどねえ。
いくらでも汗をかくのですが、サウナも行きまくるのですが・・
うまくいかないものです。

 

痛風 サウナ

 

 

 

痛風発作が一番多発する季節は「夏」です。

 

これは、いろいろな要因が重なって起こる現象です。

 

○夏は暑いので汗をかく→体内が水分不足になる→尿酸値が上がる
○汗をかくと尿の回数・量が減る→尿酸の排泄が減る→尿酸値が上がる
○夏は血管が拡張気味になる(副交感神経優位の傾向)→白血球が活発化

 

 

この、夏の血管が拡張というのは、
冬が寒くて血管が収縮気味になるのと相反して、夏場は
血流が良くなる傾向があります。

 

それはいいのですが、体内でバイキンなどをやっつける係の白血球も
活発になるので。

 

体内の尿酸結晶は、ばい菌じゃありませんが、
関節などに溜まりすぎた尿酸結晶が剥がれ落ちると、
あっという間に白血球が増加して、体内の掃除係の出番です。

 

白血球が、その「剥がれ落ちた尿酸結晶」を異物と思い込んで
(って、本当に体にとって異物なのですが)
攻撃します。
すると、そのとき痛みの元になる成分が出来てしまい、
そのため、痛風発作が起こってしまう、というわけで。

 

 

つまり、夏は痛風の人には要注意、というわけです。

 

 

だからといって、暑いのはダメ、とばかりに
強い空調のきいた部屋にばかりいると、体が冷えて
不調になってしまいますしね。
難しいです。

 

外気は暑くても、体内は冷えてしまう、
体内が冷えているということは、内臓が冷えている、
ということ。
内臓って、冷えてしまうと機能が低下しますからね。
内蔵機能が低下しているのに、
体調が良くなることはないでしょうし。

 

 

 

で、結局。
夏が暑いのは、仕方が無いので、
充分に水を飲んで、尿量を確保する、と。

 

なんか消極的な感じもしますが、ある意味、
この「水を飲む」というのも、一種の「痛風対策」ということです。