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尿酸値8.5で薬は必要か?
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「尿酸値8.5mg/dl は危険か」→

 

その“危険”という意味が「痛風発作が出るか、どうか」
ということならば、尿酸値8.5だからといって
痛風発作が出るとは限りません。

 

痛風発作は、尿酸値が高いと必ず“出る”ものではないのです。

 

どういうわけだか、体質なのか、
「尿酸値が高い→痛風発作が出る」人と、
「尿酸値が高いけど→痛風発作が出ない」人の二通りがあるのです。

 

これは、自分では選べません。

 

自分の親を選べないのと同じです。
おそらく、持って生まれた体質。

 

 

痛風発作で出る体質の人は、尿酸値7.0でも出るかもしれませんし、
痛風発作が出ないタイプの人なら、尿酸値13.0でも
出ないかもしれません。

 

痛風発作が出る、出ないに「尿酸値は大いに関係がある“はず”」
なのですが、現実には、
「尿酸値が高くても痛風発作が出ない人」が存在するのです。

 

 

・・・・っていうか、実は、
「尿酸値が高いんだけど、痛風発作が出ない体質」の人の方が
多いのですよ。
「尿酸値が高くて痛風発作も出る」という人よりも、ね。

 

・・・という、この衝撃。
嘘みたいな現実。

 

でも、ホントにそうなんですよ。

 

尿酸値高い 通風

 

 

 

「尿酸値 7.0mg/dl以上」の人のことを「高尿酸血症」と言います。

 

文字通り、尿酸値が高い人のこと、ですね。
つまり、血液中に尿酸が多いっていう意味。

 

 

この、尿酸値 7.0mg/dlってのは、何なのか。
なんで、この数値で“区切る”のか。

 

別に、尿酸値6.9でも、尿酸値7.1でも、いいじゃない?

 

 

どうして、尿酸値 7.0mg/dlなのか。

 

それは、尿酸値7.0以上で血液中の尿酸が、もう溶けてくれなくなる、から。

 

溶けなくなった尿酸は、行き場をなくして結晶化し始めます。

 

どこで結晶化するのか、というと、体内の比較的温度の低い、
手足などの末端の関節とか。

 

だから、足に痛風が良く出るのですよ。
これが、また・・痛いのなんのって・・

 

 

 

でね。
尿酸値7.0の人でも、体内の関節などに結晶化した尿酸が
溜まり始めるくらいなのですから、
尿酸値8.5の人なら、もっと尿酸結晶がたまり続けるスピードが
早いわけです。
尿酸値が“より高い”のですからね。
どんどん溜まっていくわけです。

 

尿酸値8.5の人ですら、そうなのですから、
尿酸値13.0くらいの人なら、もっともっとハイペースでしょう。
猛スピードで(尿酸値7.0程度の人に比べたら)
尿酸結晶が蓄積していくかもしれません。

 

 

ところがね。
尿酸値が高い、いわゆる、高尿酸血症の人でも、
痛風発作を起こしてしまう人は、ごく一部。
(尿酸値が高い人の全体から見れば、の話)

 

痛風発作を起こさない人はね。
自覚症状がないのですよ。

 

定期健診とか血液検査とかで、自分が尿酸値が高いことを
知る機会があるでしょう。

 

でも、何か手を打つ人は、少ないのでは?

 

 

だって、痛風が出る人のように、足が痛くないのですから。
死ぬような苦しみを味わうことがないのですから。

 

なにが哀しくて、おいしいビールをやめなきゃならんのですか。
おいしい肉料理をやめたりするもんですか。
なんで、痛風の薬なんか飲まなきゃならないのですか、面倒くさい。

 

 

 

・・・というわけで。

 

痛風発作が出ない(でも、尿酸値は高い)人は、
対策なんか立てないわけです。
(たぶん。知らんけど)

 

 

 

尿酸値 通風

 

 

 

で、冒頭の「尿酸値8.5mg/dl は危険か」の話の続き。

 

尿酸値が8.5だからといって、痛風発作が出るとは限りません。
出ないタイプの人もいるでしょう。

 

でも、痛風が出ようが出まいが、
体内に尿酸が結晶化して、じわりじわりと蓄積していくことは
同じなんです。
痛風の出る人も出ない人も。

 

だって、尿酸値8.5ですからね。
尿酸値7.0がリミットですから。

 

 

でも、痛風が出ないタイプの人は、薬飲んだりしないですし、
生活習慣の改善とかも、しないんじゃないですか。

 

だって、どこも痛くないんですから。
あんなに酷い目に遭う経験もないのですから。

 

 

そういう意味では「尿酸値8.5mg/dl は危険」
と言えるかもしれませんね。

 

 

自覚症状が出る頃は、かなり腎機能で低下してきてから、
だと思います。

 

この腎機能低下というのは、尿酸結晶が腎臓の糸球体(ろ過のフィルター)
に沈着して、目詰まりを起こすことが要因の一つ。

 

痛風が原因で腎臓が悪くなるので「痛風腎」なんて呼ばれたりしています。

 

 

高尿酸血症で一番怖いのは、この腎機能低下なんです。

 

「腎機能低下→腎不全(痛風腎)→透析治療」というルートを辿る人もいるので。
大変な思いをしている人も現実に、たくさんおられるので。

 

 

痛風発作が出るタイプの人は、毎回、痛い思い、つらい思いをしますが、
これじゃあ、いかん。
なんとかしよう、と思うでしょう。
体に気をつけよう、と思うでしょう。
痛風の薬を飲んで尿酸値を下げよう、とか思うでしょう。

 

 

痛風が出ない、でも尿酸値が高いタイプの人には、それがない。
そういう思いがない。

 

 

だから、尿酸値8.5が危険かどうか、と訊かれれば、
危険でしょうね、ということになるかもしれません。

 

でも、痛風発作が出ないのなら、緊迫感なんか、
ないでしょうね。

 

とりあえず、まあ、そのうちに考えようか・・・みたいな。