〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
痛風と高尿酸血症の違い
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 

私の場合、長い間(何年も)、
「痛風と高尿酸血症の区別」がついていなかったので、
やっぱり、私と同じように、
「痛風と高尿酸血症の違い」がわかっていない人も多いんじゃないか、
と思うのです。

 

まあ、別に わからなくても困りませんけど。

 

 

でね。
尿酸値が継続的に高い人のことを
高尿酸血症(こうにょうさんけつしょう)」といいます。

 

ちなみに、基準値は、尿酸値 7.0mg/dl以上

 

なんで、尿酸値 7以上なのか、というと、
尿酸値 7以上で血液中の尿酸が飽和状態になってしまうから。

 

尿酸が飽和状態になる、ということは、
血液中で尿酸が、もう溶けなくなってしまい、
結晶化して、体内の関節とかに沈着を始めるから。

 

この尿酸結晶が長年のうちに、少しずつ蓄積して
痛風発作の原因になるわけですね。

 

 

ところが!
尿酸値の高い「高尿酸血症」の人は、
必ず、将来、あの激痛の痛風発作を起こすのか、というと、
そうでもないのです。

 

 

高尿酸血症の人にはね。
2つのタイプがあって、

1つは   → 痛風発作を起こす人
もう1つは → 痛風発作を起こさない人

この2パターンがあるのです。

 

 

通風 尿酸値高い

 

 

 

なんで、尿酸値が高いのに痛風発作が出ない人がいるのかは、
よくわかりませんが・・・体質なんでしょうかね?

 

 

おそらく、この記事を読んでいる人は、
十中八九、「痛風発作を起こす」タイプの人でしょう。
(知らんけど、たぶん)

 

「痛風発作を起こす」タイプの人は、足が痛くなったりして
酷い目に遭うので、なんとか、対策 立てなきゃ、と
いろいろと腐心するわけです。

 

ところが「痛風発作を起こさない」タイプの人は、
痛くないわけですから、対策なんか、何も立てないわけ。
だって、痛くもないのに、なんで、そんなこと しなきゃならないの?

 

 

落とし穴がある、とすれば、ここにあって、
「痛風発作を起こす」タイプの人でも、
「痛風発作を起こさない」タイプの人でも、
尿酸値が高いことは同じですから、どちらのタイプの人も
同じように「体内に尿酸結晶が蓄積し続けている」ということ。

 

何十年後かには、腎機能が少しずつ低下してきたりね。

 

なんで、腎機能が落ちていくのか、というと、
要するに、腎臓の糸球体(ろ過のフィルター)に
細かい尿酸結晶が少しずつ溜まってきて、腎機能が低下していくわけで。

 

「沈黙の臓器」と呼ばれるくらい、自覚症状の乏しい腎臓ですから、
本当に腎臓が悪くなってしまうまで(いわゆる、痛風腎)
当人は気がつかない。

 

 

たしかに、尿酸値が高いのに、
痛風発作が出ないって、どんなに素晴らしいんでしょう。
痛風発作が出る人は、それに比べて、
どれほど、苦しまなきゃならないのか。

 

人より苦痛の多い人生、と言われても仕方がないくらい、
激痛に苦しめられる日々が待っています。

 

 

でもね。
「痛風発作を起こさない」タイプの人は、対策を立てないのです。
痛くないから。

 

早めに手を打つのは、どっちかというと、「痛風発作を起こす」タイプの人。
だって、痛いのは嫌ですから。

 

通風 尿酸値下げる

 

 

じゃあ・・・
具体的な、尿酸値を下げる対策って、どうすればいいの?

 

 

これはね。
やはり、自分の尿酸値がどの程度かによって、違ってきます。
また、痛風発作を起こしたことがあるかどうか、とかも関係があります。

 

◆ [尿酸値 7.0mg/dl未満]→ 必要なし

 

◆ [尿酸値 7.0〜9.0mg/dl&痛風発作なし]→ 生活習慣の改善

 

◆ [尿酸値 7.0〜9.0mg/dl&痛風発作あり]→ 薬物療法

 

◆ [尿酸値 9.0mg/dl以上 痛風発作ある無しに関係なく]→ 薬物療法

 

だいたい、こんな感じ。
尿酸値 9.0mg/dl以上なら、即、薬物療法だけど、
尿酸値 9.0mg/dl未満なら、なおかつ、1度も
痛風発作が出ていないなら、生活習慣の改善で様子を見ましょう、と。

 

ホントは、痛風発作が出ていなくても、
体内に尿酸結晶がじわじわと溜まっていくのは同じなんですけどね。

 

「痛風ガイドライン」というものがあって、
それは何か、というと、医師が痛風患者を指導するときの
教科書、参考書みたいなものです。

 

それによると、おおまかに上記のような対応が基本となっています。

 

 

 

で・・
この場合の「生活習慣の改善」というのは、何か。

 

 

 

生活習慣の改善?
オレの生活習慣は、そんなに悪いってんのかよ!?

 

いえ、そういう意味じゃなくて、地味で、つまんない
「食生活の改善、運動、睡眠、禁酒・・など」です。

 

食生活の改善、といえば聞こえがいいですが、要するに
「食事制限」ですからね。
楽しいわけがないです。

 

いわゆる、プリン体の多い食品(肉、レバー、魚卵など)は
食うなよ(百歩譲って、減らせよ)、と。
うまいもの、おいしいものにはプリン体が多いですからね。
痛風だったら、マズイもん、食っとけよ、と。

 

運動は、サッカーやラグビーのようなハードなものじゃなくて、
中高年向きの散歩とか軽いジョギングとか、
ラクに呼吸できる程度の有酸素運動をしろよ、と。

 

寝不足は、起きている時間が増えると
交感神経優位の時間が長くて副交感神経優位の時間が減るので、
体内の血管が収縮気味になって(緊張状態)腎臓への血流も減って、
血液から作られる尿量も減って、排出される尿酸も減るので、
血中尿酸濃度が上がって、尿酸値が上がる、と。
(長い!読みにくい)

 

禁酒。
アルコール飲料は、体内の肝臓で分解されるときに
尿酸が生成されるので、飲むなよ、と。
今までの人生で、もう充分、飲んだでしょ、と。
はい、もう、おしまい。

 

 

 

・・・と、ね。
こういうことを何十年も(一生?)
やり続けろ、というわけです。

 

痛風だというだけで。

 

 

これって・・・普通の人生?

 

 

 

通風 薬

 

 

 

だから、というわけでもないですが、通常は、薬物療法。
つまり、尿酸値を下げる薬を飲むわけです。

 

本当は、尿酸値を下げる薬を飲みつつも、
生活習慣の改善も実践する、というのが理想なわけですが、
まあ、人間ですからね。

 

そんな神様みたいなことは、なかなか出来ません。
(世の中には、できる人もいますが)

 

 

で、痛風なら、どんな薬を飲むのか。
尿酸値を下げる薬でしょ?

 

いえ、尿酸値を下げる薬にも、いろいろあるんですよ。

 

 

というのもね。
痛風といっても、その体質によって3つのタイプに分かれるんです。

 

 

「痛風発作を起こす」タイプの人と、
「痛風発作を起こさない」タイプの人の、2つのタイプじゃないの?

 

いや、それとは、また違う話。

 

尿酸値が高くて痛風になるんだけど、その人が、
どういう体内の仕組みで、痛風になるのか、という体質の話なので。

 

 

で・・
痛風になる人の体質による、3つのタイプというのは、

 

○尿酸産生過剰型
○尿酸排泄低下型
○混合型

という上記の3パターン。

 

「尿酸産生過剰型」ってのは、体内に尿酸を作りすぎてしまう体質の人。
「尿酸排泄低下型」ってのは、尿酸を排泄する力が弱い体質の人。
「混合型」ってのは、その両方を兼ね備えた体質の人。

 

痛風になる人の、誰もが、その「どれか」なわけです。

 

 

自分は、その3つのうちの、どのタイプなのか。

 

それは「尿酸クリアランス検査」というのを病院で
検査してもらうわけですが、現実にはね。

 

近所の小さな病院では、設備の問題なのか、
なかなか、してもらえません。

 

で、どうするか、というと、
「尿酸クリアランス」もせずに、患者が
どのタイプの痛風になのか、もわからずに、
いきなり、フェブリクです。

 

ザイロリックでもいいですけど。

 

一昔前は、ザイロリックが主流でしたが、
今、40年ぶりの痛風新薬と言われるフェブリク錠(フェブキソスタット)
が発売されていますので、処方されるのは、たいてい、
フェブリクのほうでしょう。

 

 

で、この、副作用が少なめで、それでいて
尿酸値を下げる効果は絶大だと言われているフェブリクですが、
そのフェブリクというのは「尿酸生成抑制薬」なんです。

 

つまり、「尿酸産生過剰型」の人のための薬ですね。
体内で尿酸を作り過ぎないようにさせる薬ですから。

 

 

じゃあ?

 

 

そうです。
フェブリクは「尿酸産生過剰型」の人には効果絶大でも、
「尿酸排泄低下型」には、思ったほどの効果は見込めないのです。

 

で・・
フェブリクを飲んでみたものの、期待したほどの効果が出なかったら、
薬を変えてみる、ということになります。
その人に合う薬を。

 

 

具体的には、ユリノームやベネシット錠などの「尿酸排泄促進薬」
を飲むことになります。
尿酸を多く排泄できるよう、促す薬です。

 

 

あとね。
「尿酸排泄促進薬」で、やたらと尿酸が排泄されるようになって
尿酸値が下がるのは嬉しいのですが、尿の中に「尿酸」が増えるので
尿路結石ができやすくなるリスクもあるのです。

 

「尿酸排泄促進薬」を飲んでいなくても、
尿酸は「酸性尿には溶けにくく、アルカリ性の尿には溶けやすい性質」
があるので、尿が酸性に傾いていると、尿路で結晶化して
詰まりやすくなるのですよ。

 

 

痛いのですよ、尿路結石ってのは。
痛いというより、人生最大の激痛、という人もいますし。
痛風発作より遥かに痛い、というのが定説ですので、
できたら、一生涯、尿路結石は経験したくないものです。

 

背中に、激痛が走ったり、突然、血尿が出たりしたら、
即、救急車です。
恥ずかしい、とか、大げさな、とか、そんなことを言ってる場合じゃないです。

 

即、救急車を呼んでください。
我慢できるレベルを超えた痛みが襲ってきますので。

 

ああ、おそろしい恐ろしい。

 

 

でね。
そもそも、なんで尿路結石になるのか、というと、
痛風の人で尿路結石になってしまう人の場合、もちろん、
尿酸値が高いから、尿酸値が長年高いまま、ずっと来たから・・
なわけですが、酸性尿も大きな要因なんです。

 

 

なんで、酸性尿なのか。

 

食生活も大いに関係があるのですよ。

 

 

 

通風 酸性尿

 

 

 

◆肉・魚   → 尿を酸性に傾ける
◆野菜・海藻 → 尿をアルカリ性に傾ける

 

痛風の人は、酸性尿の人が多いって言いますけど、
痛風じゃなくても、みんな、肉や魚は大好きでしょう。

 

外食でも、弁当でも、焼肉や魚は入っていても、
野菜なんか、申し訳程度にしか、入っていません。

 

だって、野菜なんか入れても、お客さん、そんな弁当、
買ってくれないから(野菜は原価も高いし)。

 

みんな、肉とか、唐揚げとか、ハンバーグとか、
カレー(肉エキスがたっぷり)とか、トンカツとか、
大好きだから。

 

そりゃあ、長い年月のうちに、酸性尿にもなるよね。

 

 

尿酸は「酸性尿には溶けにくく、アルカリ性の尿には溶けやすい性質」がある、
って、さっき言ったけど、尿酸値にも直結してくるのね。

 

つまり、酸性尿の人は、尿に、あまり尿酸が溶けないので、
尿酸の排出が少ない。
ってことは、血液中に尿酸が残る(増える)ので、
血液中の尿酸の濃度が上がってしまうので、尿酸値が高くなる。

 

アルカリ尿の人は、その逆なので、
尿酸の排泄が促進されて、尿酸値が下がり気味になるわけで。

 

 

だから、
肉や魚は減らして、
野菜や海藻を多く食べましょう!

 

 

 

ん?

 

なに?
なにか、文句、ある?

 

 

文句は、ありませんが、実際にやってみると、
これね。
なかなか、続かないんですよ。

 

そりゃあ、野菜が大好きな人もいるでしょう。
けど、そんな人は痛風じゃないような気もします。

 

 

 

通風 水

 

 

 

あと「水を多めに飲むこと」

 

1日に2リットル以上の尿量を確保しましょう、なんて
言われていますが。

 

なんで、こんなカバみたいなことをしなきゃならないのか。

 

これは尿量を増やすことによって、
尿に溶けた尿酸をできるだけ体外に排泄するためなんですよ。

 

尿酸は尿で排泄されるのが大半なので。
(便からも少し排泄されますが、汗は、ほぼ皆無)

 

 

で、尿をたくさん排せつして、
尿酸も一緒に出してしまおう、という作戦です。

 

だから、といって、あまり多く水を飲みすぎても
腎臓に負担が かかってしまいますしね。
なんか、お腹のあたりがムカムカしてきたり。
吐きそうになってきたり・・・って、それって、すでに
飲みすぎなんじゃないの?

 

冒頭でも書いたような気がしますが、
腎臓は「沈黙の臓器」なので自覚症状が乏しいです。
水の飲みすぎで、腎臓が疲弊しても、
当人には自覚は ないです。

 

水は、やや多めに飲む、くらいで。
吐くまで飲んじゃダメですよ。

 

水は4リットル飲む!
とか、固い決意の人もいますけど、いやあ、
4リットルは、お腹にとっても厳しいでしょう。

 

 

 

それからね。
痛風は水さえ飲んでりゃいい、と考えている人もいるようですが、
同じ水を飲むにしても、酸性尿の人とアルカリ尿の人では
同じ量の尿を排せつしても、排出できる尿酸の量が違うわけです。

 

つまり、酸性尿の人は、あまり尿酸を排せつできない。
あまり尿に尿酸が溶けていない。
効率が悪い、ということ。

 

1日に出せる尿量ってのは、ある程度、限界がありますからね。

 

「今日は、昨日よりも5倍の尿が出たよ」なんて人はいないでしょう。

 

 

じゃあ・・
限りある尿量を有効に使うには、どうしたらいいの?

 

ってことで、尿のアルカリ化です。
正確には「弱アルカリ性」を目指すわけです。

 

 

基本は、肉や魚などの酸性食品を少なめにして
(食べては いけないわけでは ないです。決して)
野菜、海藻を多めに食べる、と。

 

 

通風 クエン酸

 

 

え?

 

野菜、食べられない?
海藻、まずい?

 

 

野菜が苦手な人は、野菜ジュースでもいいですから。

 

ほら、最近の野菜ジュースってのは、一昔前の
「青汁」なんかと違って、果汁が配合されていたりして、
飲みやすく、おいしく仕上げられていますよ。

 

 

え?

 

野菜は、所詮、やさい?
ニオイが駄目?

 

 

 

そういう人には、
クエン酸を飲んで、尿をアルカリ性に傾ける
という方法もあります。

 

ウラリット(クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム)なんかは、
「酸性尿改善薬」として、病院での痛風の治療に使用されたりしていますしね。

 

 

ホントは、食生活から地道に改善していく方法が基本ですが、
クエン酸を併用してたりして、尿のアルカリ化を促進させて、
尿酸の排泄を促すことも、痛風改善の方法の一つです。

 

 

 

▼↓クエン酸カリウム1080mg(カリウム10meq)